【解決】 Steam Disk Write Error の解決方法と原因 | Steam トラブルシューティング

Steamでのゲームのダウンロードやアップデート中に「Steam Disk Write Error」というメッセージが表示され、お困りではありませんか? 大切なゲームがプレイできないのは本当にストレスが溜まりますよね。ご安心ください。このエラーはWindowsユーザーが比較的頻繁に遭遇するもので、多くの場合、簡単な手順で解決できます。

この記事では、Steam Disk Write Errorの概要から、今すぐ試せる最も速い解決策、そして将来的な再発を防ぐための恒久的な対策まで、論理的かつ分かりやすく解説します。一つずつ試して、ゲームの世界に再び没頭しましょう!

1. Steam Disk Write Error とは?(概要と緊急度)

「Steam Disk Write Error」は、SteamクライアントがゲームファイルやアップデートデータをあなたのPCのストレージ(HDDやSSD)に正常に書き込むことができない際に表示されるエラーです。

このエラーが発生すると、新しいゲームのインストール、既存のゲームのアップデート、またはゲームのプレイ自体がブロックされてしまいます。緊急度としては、ゲームの利用が停止してしまうため、早急な解決が必要です。原因は、ディスクの書き込み権限の問題、ストレージの物理的な問題(不良セクタ)、セキュリティソフトの干渉など多岐にわたりますが、ほとんどの場合、ソフトウェア側の設定で解決可能です。

2. 【最速】今すぐ試すべき解決策

まずは、最も手軽で効果的な解決策からお試しください。これらの手順で多くの問題は解決します。

解決策1:Steam を管理者として実行する(最も簡単な方法)

Windowsのユーザーアカウント制御(UAC)やファイル権限の問題により、Steamがディスクへの書き込み権限を適切に取得できていない可能性があります。Steamを管理者として実行することで、この問題を回避できることが多いです。

手順:

  1. Steamクライアントを完全に終了します。タスクバーの通知領域にあるSteamアイコンを右クリックし、「終了」を選択してください。
  2. Steamのショートカットアイコン(デスクトップ上やスタートメニュー内)を見つけます。
  3. ショートカットアイコンを右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
  4. ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら、「はい」をクリックして許可します。
  5. Steamが起動したら、再度ダウンロードやアップデートを試してみてください。

恒久的に管理者権限で実行したい場合:

毎回「管理者として実行」を選択するのが面倒な場合は、以下の手順で常に管理者権限で起動するように設定できます。

  1. Steamのショートカットアイコンを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
  2. 「互換性」タブをクリックします。
  3. 管理者としてこのプログラムを実行する」のチェックボックスをオンにします。
  4. 「適用」をクリックし、「OK」で閉じます。

これで、ショートカットからSteamを起動するたびに管理者権限で実行されるようになります。

解決策2:Steam ダウンロードキャッシュをクリアする

Steamのダウンロードキャッシュが破損している場合、ディスク書き込みエラーが発生することがあります。キャッシュをクリアすることで、問題が解決する場合があります。

手順:

  1. Steamクライアントを起動します。
  2. 左上の「Steam」メニューをクリックし、「設定」を選択します。
  3. 左側のメニューから「ダウンロード」を選択します。
  4. ダウンロードキャッシュをクリア」ボタンをクリックします。
  5. 確認のメッセージが表示されたら、「OK」をクリックします。
  6. Steamから自動的にログアウトされ、再ログインを求められますので、ユーザー名とパスワードを入力してログインし直してください。
  7. 再度ダウンロードやアップデートを試してみてください。

解決策3:Steamライブラリフォルダを修復する

Steamのゲームが保存されているライブラリフォルダに問題がある場合、ディスク書き込みエラーが発生することがあります。フォルダの修復を試みましょう。

手順:

  1. Steamクライアントを起動します。
  2. 左上の「Steam」メニューをクリックし、「設定」を選択します。
  3. 左側のメニューから「ダウンロード」を選択します。
  4. 「コンテンツライブラリ」の下にある「Steamライブラリフォルダ」をクリックします。
  5. 問題のあるライブラリフォルダを右クリックし、「ライブラリフォルダを修復」を選択します。
  6. 修復が完了したら、再度ダウンロードやアップデートを試してみてください。

3. Steam Disk Write Error が発生する主要な原因(複数)

上記の解決策で問題が解決しない場合、より深い原因を探る必要があります。主な原因としては以下のものが考えられます。

  • ディスクへの書き込み権限の不足: Steamやゲームが、インストールされているフォルダへの書き込みアクセス権を持たない場合。
  • ディスク容量不足: ゲームのインストールやアップデートに必要な空き容量がストレージに不足している場合。
  • ディスクの物理的な問題(不良セクタ): ストレージドライブの一部に物理的な損傷(不良セクタ)があり、その領域への書き込みが失敗する場合。
  • ウイルス対策ソフトウェアやファイアウォールの干渉: セキュリティソフトウェアがSteamの正当なディスク書き込み処理を誤って悪意のあるものと判断し、ブロックしている場合。
  • Steamダウンロードキャッシュの破損: Steamが一時的に使用するキャッシュデータが破損している場合。
  • Steamのダウンロード地域設定の不一致: ごく稀に、選択されたダウンロードサーバーとの接続に問題がある場合。
  • RAM(メモリ)の障害: 非常に稀ですが、メモリの障害がディスクI/Oエラーとして現れることもあります。

4. Steamで恒久的に再発を防ぐには

一時的な解決策だけでなく、今後同様のエラーに悩まされないための対策も講じましょう。

対策1:ディスクのエラーチェックと最適化を行う

ストレージドライブに物理的な問題(不良セクタ)がある場合、ディスク書き込みエラーは再発します。Windowsの標準機能でディスクをチェックしましょう。

手順:

  1. Windowsの「スタート」ボタンを右クリックし、「Windows PowerShell (管理者)」または「コマンドプロンプト (管理者)」を選択します。
  2. ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら、「はい」をクリックして許可します。
  3. コマンドプロンプトが開いたら、以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
    C: はSteamがインストールされているドライブレターに置き換えてください。

    chkdsk C: /f /r /x
  4. 「次回のシステム再起動時に、このボリュームを検査するようにスケジュールしますか?」と聞かれたら、「Y」を入力してEnterキーを押します。
  5. PCを再起動します。再起動時にディスクのエラーチェックが実行されます。このプロセスには時間がかかる場合がありますが、途中で中断しないでください。

補足: SSDを使用している場合はデフラグは不要です。HDDの場合は、定期的な最適化(デフラグ)も効果的です。「スタート」メニューから「ドライブのデフラグと最適化」と検索し、ツールを起動できます。

対策2:セキュリティソフトウェアの設定を見直す

ウイルス対策ソフトやファイアウォールがSteamの動作を妨げている可能性があります。一時的に無効にするか、Steamを信頼済みアプリケーションとして追加してみてください。

手順:

  1. お使いのウイルス対策ソフトウェアを開きます。
  2. 設定画面から「除外リスト」「ホワイトリスト」「許可されたプログラム」などの項目を探します。
  3. Steamクライアントの実行ファイル(通常 C:\Program Files (x86)\Steam\Steam.exe)と、ゲームのインストールフォルダ全体をこのリストに追加します。
  4. ファイアウォール(Windows Defender Firewallを含む)についても、Steamの通信がブロックされていないか確認し、必要であれば例外設定を追加してください。

注意: セキュリティソフトウェアを完全に無効にするのは最終手段とし、その間はインターネット接続を控えるなど、セキュリティリスクにご注意ください。

対策3:Steamのインストールフォルダに書き込み権限を付与する

Windowsの権限設定が原因で、Steamが書き込み権限を失っている場合があります。フォルダのセキュリティ設定を変更して、恒久的に権限を付与します。

手順:

  1. エクスプローラーを開き、Steamがインストールされているフォルダ(例: C:\Program Files (x86)\Steam)に移動します。
  2. 「Steam」フォルダを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
  3. セキュリティ」タブをクリックします。
  4. 「グループ名またはユーザー名」リストから、現在ログインしているユーザーアカウント、または「Users」グループを選択します。
  5. 編集…」ボタンをクリックし、表示されたウィンドウで「Users」またはご自身のユーザーアカウントを選択します。
  6. フルコントロール」の「許可」にチェックを入れます。
  7. 「適用」をクリックし、「OK」で閉じます。
  8. 同じ手順をSteamのライブラリフォルダ(ゲームがインストールされているフォルダ)に対しても行います。

これで、Steamとゲームフォルダに対する書き込み権限が確保され、エラーの再発を防ぐ効果が期待できます。

対策4:ディスクの空き容量を確保する

Steamのゲームは非常に多くのディスク容量を消費します。必要な空き容量が不足していると、書き込みエラーが発生します。定期的に不要なファイルやプログラムを削除して、十分な空き容量を確保しましょう。

  • 「設定」>「システム」>「ストレージ」から、PCのストレージ状況を確認し、一時ファイルやダウンロードフォルダのファイルをクリーンアップできます。
  • 不要になったゲームやプログラムはアンインストールしましょう。

これらの対策を試すことで、Steam Disk Write Errorの問題はほとんど解決するはずです。快適なゲーミングライフをお楽しみください!