目次
1. Google Search Console: Discovered – currently not indexed とは?(概要と緊急度)
Google Search Console で「Discovered – currently not indexed」というステータスに直面し、ご不安を感じていらっしゃるかもしれません。しかし、ご安心ください。これは必ずしもサイトに深刻な問題があることを示すものではありません。
このステータスは、Googleがあなたのウェブページを発見し、クロール(巡回)したものの、まだGoogleの検索インデックスには登録されていない状態を意味します。つまり、Googleはあなたのページを認識していますが、現時点では検索結果に表示されていないということです。
特に新しいページや更新されたばかりのページでは、この状態を経てインデックスされることがよくあります。緊急度は中程度ですが、検索結果に表示されない限り流入には繋がらないため、適切な対処で早期のインデックスを促すことが重要です。
2. 【最速】今すぐ試すべき解決策
この問題を解決するために、今すぐ最も効果的な手順をご紹介します。ほとんどの場合、以下の方法で早期のインデックス登録を促すことができます。
解決策1:Google Search Consoleから手動でインデックス登録をリクエストする(最も簡単かつ効果的)
Google Search Consoleの「URL検査ツール」を使用することで、Googleに「このページをすぐにインデックスしてほしい」と直接リクエストできます。これは最も速く、最も直接的な解決策です。
- Google Search Consoleにアクセスし、該当するプロパティ(ウェブサイト)を選択します。
- 画面上部の検索バー(「URLを検査」)に、インデックスされたいページの完全なURLを入力し、Enterキーを押します。
- URL検査結果が表示されたら、右上の「インデックス登録をリクエスト」ボタンをクリックします。
- リクエストが送信されたことを示すメッセージ(「インデックス登録をリクエスト済み」など)が表示されれば完了です。通常、数日〜数週間でGoogleが再評価し、インデックスされる可能性があります。
補足:サイトの基本的な接続状況を確認する(Windowsコマンド)
上記の手順で問題が解決しない場合、またはGSCの操作前にサイトが正常に稼働しているか確認したい場合は、以下のPowerShellまたはCmdコマンドで基本的な接続状況をチェックできます。これはサイトそのものの問題ではないかもしれませんが、念のため確認する価値はあります。
# ウェブサイトへの基本的な接続性を確認 (応答があるか)
ping your-domain.com
# DNS解決を確認 (GoogleのDNSサーバーを使用する例)
nslookup your-domain.com 8.8.8.8
your-domain.com の部分を、あなたのウェブサイトのドメイン名に置き換えて実行してください。これらのコマンドでエラーが出た場合は、サイトのホスティングやDNS設定に問題がある可能性があります。
3. Google Search Console: Discovered – currently not indexed が発生する主要な原因(複数)
手動でのインデックス登録リクエストで解決しない場合や、頻繁にこのステータスが表示される場合は、以下のいずれかの原因が考えられます。これらを一つずつ確認し、改善していくことが重要です。
- コンテンツの品質不足または重複: Googleはユーザーに価値のある、ユニークなコンテンツを重視します。低品質なコンテンツ、他サイトと酷似したコンテンツ、または非常に薄いコンテンツはインデックスされにくい傾向にあります。
- クロールバジェットの制約: 特に大規模なサイトや新しいサイトでは、Googleがサイト内のすべてのページをクロール・インデックスするまでに時間がかかることがあります。優先度の低いページは後回しにされることがあります。
- 技術的な問題:
- robots.txtによるブロック: 誤って
robots.txtファイルでGooglebotのクロールをブロックしている可能性があります。 - noindexタグの誤用: ページのHTMLに
<meta name="robots" content="noindex">タグが誤って含まれていないか確認してください。 - サイトマップの不備: XMLサイトマップが最新でなかったり、重要なページが含まれていなかったりする場合、Googleがページを発見しにくくなります。
- ページの表示速度が遅い: ページの読み込み速度が遅いと、Googlebotのクロール効率が落ち、インデックスに悪影響を与えることがあります。
- サーバーの応答問題: サーバーが不安定であったり、頻繁にダウンしている場合、Googlebotがページを適切にクロールできません。
- robots.txtによるブロック: 誤って
- 内部リンクの不足: サイト内の他のページからのリンクが少ないページは、Googlebotにとって発見されにくい(重要度が低いと判断されやすい)です。
- URLパラメータの重複: 同じコンテンツに対して複数のURLが存在する場合(例:
example.com?color=redとexample.com?color=blue)、Googleがどれをインデックスすべきか迷うことがあります。canonicalタグの使用が推奨されます。 - 新しいサイトまたはページ: 公開されたばかりのサイトやページは、Googleに認識され、品質が評価されるまでに時間がかかります。
4. Search Consoleで恒久的に再発を防ぐには
「Discovered – currently not indexed」の問題を根本的に解決し、将来的な再発を防ぐためには、以下のSEOのベストプラクティスを継続的に実践することが重要です。
- 高品質で価値のあるコンテンツの提供: 常にユーザーの検索意図に合致し、独自の価値を提供するコンテンツを作成・更新し続けましょう。低品質なページは削除するか、改善を検討してください。
- サイト構造と内部リンクの最適化:
- 関連性の高いページ同士を内部リンクで繋ぎ、Googlebotがサイト内を効率的に巡回できるようにします。
- 重要なページには、サイトマップや目立つ場所からのリンクを設置して、Googlebotが発見しやすくします。
- XMLサイトマップは常に最新の状態に保ち、Search Consoleに送信してください。
- モバイルフレンドリー対応: スマートフォンからアクセスしやすいレスポンシブデザインを採用し、モバイルユーザー体験を最適化します。
- ページの表示速度の改善: 画像の最適化、キャッシュの活用、不要なスクリプトの削除などを行い、ページの読み込み速度を向上させます。GoogleのPageSpeed Insightsなどのツールを活用しましょう。
- 重複コンテンツの管理:
canonicalタグを適切に使用し、同じ内容のページが複数存在する場合でも、正規URLをGoogleに伝えるようにします。 - robots.txtとnoindexタグの適切な使用: Googleにインデックスしてほしくないページ(例: 管理画面、テストページ)のみにこれらを適用し、インデックスすべきページには使用しないよう注意しましょう。
- 定期的なSearch Consoleの監視: 「インデックス作成」レポートや「URL検査」ツールを定期的に確認し、サイトのインデックス状況を把握します。新しいエラーや警告が表示された場合は、迅速に対応しましょう。
これらの対策を講じることで、Googleはあなたのサイトをより信頼し、効率的にクロール・インデックスするようになります。焦らず、地道な改善を続けることが成功への鍵です。