【解決】 ERR_SSL_PROTOCOL_ERROR の解決方法と原因 | Webブラウザ トラブルシューティング
Webサイトにアクセスしようとした際に「ERR_SSL_PROTOCOL_ERROR」というメッセージが表示され、困っていませんか? このエラーは、安全な接続(SSL/TLS)を確立できなかったことを意味します。しかし、ご安心ください。多くの場合、PCの設定ミスやブラウザの一時的な問題が原因であり、簡単な手順で解決できます。この記事では、Windowsユーザー向けに、このエラーの概要から最速の解決策、そして恒久的な再発防止策までを、シニアエンジニアのアシスタントである私が詳しく解説します。 1. ERR_SSL_PROTOCOL_ERROR とは?(概要と緊急度) 「ERR_SSL_PROTOCOL_ERROR」は、お使いのWebブラウザがアクセスしようとしているWebサイトとの間で、安全な通信路(SSL/TLSプロトコル)を確立できなかったときに表示されるエラーです。SSL/TLSプロトコルは、インターネット上でデータの暗号化と認証を行うための重要な技術であり、これによって送受信される情報が第三者に傍受されたり改ざんされたりするのを防ぎます。 このエラーは、WebサイトのSSL証明書に問題がある場合や、お使いのPCの設定(特に日時設定)にずれがある場合に発生することが多いです。緊急度としては中程度ですが、解決しない限り多くの安全なWebサイトにアクセスできなくなるため、早急な対処が推奨されます。しかし、個人情報がすぐに危険にさらされるというよりは、セキュリティ機能が正しく動作していない状態だと認識してください。 2. 【最速】今すぐ試すべき解決策 まずは、最も簡単で効果的な解決策から試してみましょう。多くの場合、これらの手順でエラーは解消されます。 解決策1:PCの日時設定を確認・修正する(最も簡単な方法) SSL/TLS通信では、証明書の有効期限や時刻の検証が厳密に行われます。お使いのPCの日付や時刻がずれていると、WebサイトのSSL証明書が有効期間内であっても「無効」と判断され、このエラーが発生することが非常に多いです。 【手順】 Windowsのタスクバー右下にある日付と時刻を右クリックし、「日付と時刻の調整」を選択します。 設定画面が開いたら、「時刻を自動的に設定する」と「タイムゾーンを自動的に設定する」の両方がオンになっていることを確認してください。 もしオフになっている場合はオンにし、「今すぐ同期」ボタンをクリックして時刻を正確に同期させます。 設定を変更したら、ブラウザを再起動し、再度Webサイトにアクセスしてみてください。 もしGUIでの操作が難しい場合、またはより確実に同期したい場合は、以下のコマンドを試すこともできます。 # 管理者権限でPowerShellまたはコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行 w32tm /resync # 成功した場合、「コマンドは正常に完了しました。」と表示されます。 解決策2:WebブラウザのSSL状態をクリアする ブラウザが保存しているSSL/TLSに関するキャッシュ情報が破損している場合にこのエラーが発生することがあります。これをクリアすることで、ブラウザは新しいSSL/TLS情報を取得し直します。 【手順】 Windowsの検索バーに「インターネットオプション」と入力して検索し、開きます。または、以下のコマンドを実行します。 inetcpl.cpl 「インターネットのプロパティ」ウィンドウが開いたら、「コンテンツ」タブをクリックします。 「証明書」セクションにある「SSL状態のクリア」ボタンをクリックします。 「SSLキャッシュは正しくクリアされました」というメッセージが表示されたら、「OK」をクリックします。 ブラウザを再起動し、再度Webサイトにアクセスしてみてください。 解決策3:ブラウザのキャッシュとCookieをクリアする ブラウザに蓄積されたキャッシュやCookieが古くなったり破損したりしている場合も、Webサイトとの通信に問題を引き起こすことがあります。 【手順(Google Chromeの例)】 Google Chromeを開き、右上のメニューアイコン(︙)をクリックします。 「その他のツール」にカーソルを合わせ、「閲覧履歴を消去」を選択します。…