【解決】 STATUS_ACCESS_VIOLATION の解決方法と原因 | Google Chrome/Edge トラブルシューティング

Google ChromeやEdgeをお使いの際に「STATUS_ACCESS_VIOLATION」というエラーコードに遭遇し、ブラウザがクラッシュしたり、特定のタブが機能しなくなったりして困っていらっしゃるかもしれません。ご安心ください、このエラーは比較的よく発生するものであり、多くの場合は簡単な手順で解決できます。このガイドでは、Windowsユーザー向けに、この問題を迅速に解決し、再発を防ぐための具体的な方法をステップバイステップで解説します。

1. STATUS_ACCESS_VIOLATION とは?(概要と緊急度)

「STATUS_ACCESS_VIOLATION」は、Windowsのシステムが「アクセス違反」を検知した際に表示されるエラーコードです。簡単に言うと、ブラウザのプログラムが、本来アクセスする権限のないメモリ領域にアクセスしようとしたときに発生します。

  • 発生状況: 特定のWebサイトを開いたとき、動画を再生したとき、複数のタブを開いているとき、ブラウザの起動時など、様々なタイミングで起こりえます。ブラウザの完全なクラッシュ、タブのフリーズ、ページが真っ白になるなどの症状が見られます。
  • 緊急度: 通常、このエラーが直接的なデータ損失を引き起こすことは稀です。しかし、作業の中断や生産性の低下に繋がるため、迅速な対応が望ましい問題です。ほとんどの場合、ブラウザやPCの一時的な不具合が原因であり、簡単な操作で改善しますので、ご心配はいりません。

2. 【最速】今すぐ試すべき解決策

まずは、最も簡単で効果的な方法から試してみましょう。多くのケースで、これらの手順で問題が解決します。

解決策1:ブラウザとPCを再起動する

ブラウザやWindowsシステムの一時的な不具合は、再起動することで解消されることがよくあります。これは最も基本的かつ効果的なトラブルシューティングです。

  1. 開いているGoogle ChromeまたはEdgeのすべてのウィンドウを閉じます。
  2. スタートメニューから「再起動」を選択し、PCを完全に再起動します。
  3. PCが起動したら、改めてブラウザを立ち上げ、問題が解決しているか確認してください。

もし、ブラウザがフリーズして閉じられない場合は、以下のコマンドで強制終了を試みることができます。

taskkill /im chrome.exe /f
taskkill /im msedge.exe /f

上記のコマンドは、それぞれGoogle ChromeとMicrosoft Edgeの全てのプロセスを強制的に終了させます。実行後、PCを再起動することをおすすめします。

3. STATUS_ACCESS_VIOLATION が発生する主要な原因(複数)

最速の解決策で問題が解決しなかった場合、以下のいずれかの原因が考えられます。

  • ブラウザ拡張機能の干渉: インストールされている拡張機能(アドオン)が、ブラウザの動作と競合したり、不具合を抱えていたりする場合があります。特に最近インストールした拡張機能が怪しいです。
  • ブラウザのバグまたは古いバージョン: ブラウザ自体に既知のバグがあるか、または古いバージョンを使用しているために発生することがあります。最新版への更新で修正されるケースが多いです。
  • キャッシュとCookieの破損: 蓄積されたブラウザのキャッシュやCookieデータが破損していると、特定ページの表示や動作に問題が生じることがあります。
  • ハードウェアアクセラレーションの問題: ブラウザの「ハードウェアアクセラレーション」機能が、お使いのグラフィックドライバーやハードウェアと相性が悪い場合にエラーを引き起こすことがあります。
  • プロファイルデータの破損: ブラウザのユーザープロファイル(設定、ブックマーク、履歴など)が何らかの理由で破損している可能性もあります。
  • セキュリティソフトウェアの干渉: まれに、アンチウイルスソフトやファイアウォールなどのセキュリティソフトウェアが、ブラウザの動作を誤検知してブロックすることがあります。

4. Google Chrome/Edgeで恒久的に再発を防ぐには

より根本的な解決策として、以下の手順を順番に試してみてください。

1. ブラウザを最新バージョンに更新する

多くの問題は、ブラウザのバグ修正アップデートによって解決されます。常に最新の状態に保つことが重要です。

  • Google Chromeの場合: ブラウザの右上にある︙(三点リーダー)メニュー > 「ヘルプ」 > 「Google Chromeについて」をクリック。自動的に更新がチェックされ、ダウンロードが開始されます。更新後、ブラウザの再起動を求められます。
  • Microsoft Edgeの場合: ブラウザの右上にある︙(三点リーダー)メニュー > 「設定」 > 左側メニューの「Microsoft Edgeについて」をクリック。自動的に更新がチェックされ、ダウンロードが開始されます。更新後、ブラウザの再起動を求められます。

2. 拡張機能を無効化または削除する

拡張機能が原因である可能性は非常に高いです。一つずつ試して原因を特定しましょう。

  1. シークレットモード/InPrivateモードで確認: まず、拡張機能が読み込まれないシークレットモード(Chrome)またはInPrivateモード(Edge)で問題のページを開いてみてください。これでエラーが発生しない場合、拡張機能が原因である可能性が高いです。
  2. 拡張機能の管理画面を開く:
    • Google Chrome: ︙(三点リーダー)メニュー > 「その他のツール」 > 「拡張機能」
    • Microsoft Edge: ︙(三点リーダー)メニュー > 「拡張機能」 > 「拡張機能の管理」
  3. 拡張機能を一つずつ無効にする: すべての拡張機能を一旦無効にし、ブラウザを再起動します。その後、一つずつ有効に戻しながら問題が再発するか確認し、原因となっている拡張機能を特定します。特定できたら、その拡張機能を削除するか、開発元に報告してください。

3. ブラウザのキャッシュとCookieをクリアする

破損したデータが原因の場合、これをクリアすることで解決します。

  1. Google Chromeの場合: ︙(三点リーダー)メニュー > 「その他のツール」 > 「閲覧履歴を消去」> 「期間」を「全期間」にし、「キャッシュされた画像とファイル」と「Cookieとその他のサイトデータ」にチェックを入れて「データを削除」をクリック。
  2. Microsoft Edgeの場合: ︙(三点リーダー)メニュー > 「設定」 > 左側メニューの「プライバシー、検索、サービス」> 「閲覧データをクリア」の「今すぐ閲覧データをクリア」にある「クリアするデータの選択」をクリック > 「時間の範囲」を「すべての期間」にし、「キャッシュされた画像とファイル」と「Cookieおよびその他のサイトデータ」にチェックを入れて「今すぐクリア」をクリック。

4. ハードウェアアクセラレーションを無効にする

グラフィックドライバーとの相性問題がある場合に有効です。

  1. Google Chromeの場合: ︙(三点リーダー)メニュー > 「設定」> 左側メニューの「システム」> 「使用可能な場合はハードウェア アクセラレーションを使用する」のトグルをオフにする。
  2. Microsoft Edgeの場合: ︙(三点リーダー)メニュー > 「設定」> 左側メニューの「システムとパフォーマンス」> 「使用可能な場合はハードウェア アクセラレーションを使用する」のトグルをオフにする。
  3. 設定変更後、ブラウザを再起動してください。

5. ブラウザの設定をリセットする(最終手段)

上記のいずれの方法でも解決しない場合、ブラウザを初期設定にリセットすることで、プロファイル破損や詳細設定の問題を解決できます。ただし、これを行うと一部の設定が初期化されるため、慎重に行ってください。

  • Google Chromeの場合: ︙(三点リーダー)メニュー > 「設定」> 左側メニューの「設定のリセット」> 「設定を元の既定値に戻す」をクリック。
  • Microsoft Edgeの場合: ︙(三点リーダー)メニュー > 「設定」> 左側メニューの「設定のリセット」> 「設定を初期値に戻します」をクリック。

これらの手順を試すことで、「STATUS_ACCESS_VIOLATION」エラーが解決されるはずです。一つずつ丁寧に試して、快適なブラウジング環境を取り戻してください。