【解決】 PS5: NW-102308-5 の解決方法と原因 | PS5 トラブルシューティング

1. PS5: NW-102308-5 とは？（概要と緊急度）

PS5で「NW-102308-5」というエラーコードが表示され、オンラインプレイやPSNサービスが利用できずお困りですね。ご安心ください。このエラーコードは、PS5がPlayStation Network (PSN) サーバーへの接続に失敗した際に発生する「接続タイムアウト」を示しています。

簡単に言えば、あなたのPS5とPSNサーバーとの間で通信がうまくできていない状態です。これはネットワーク環境に一時的な問題が発生している可能性が高いですが、多くの場合、比較的簡単な対処法で解決できます。オンラインプレイやストアへのアクセスができないため、緊急度は「高」ですが、解決の可能性も十分高いエラーです。

2. 【最速】今すぐ試すべき解決策

PS5のネットワーク接続タイムアウトは、一時的な問題であることが多いため、まずは以下の最も簡単な解決策からお試しください。特に、あなたのWindows PCからネットワークの状態を確認し、一時的な問題を解消する手順をご紹介します。

解決策1：Windows PCからのネットワーク診断とキャッシュクリア

まずは、お使いのWindows PCから基本的なネットワーク診断を行い、DNSキャッシュをクリアすることで、一時的な接続問題を解消できる場合があります。これはPS5だけでなく、ネットワーク全体の問題解決の第一歩です。

    1. DNSキャッシュのクリア: 古いDNS情報が原因で接続問題が発生することがあります。以下のコマンドを実行して、PCのDNSキャッシュをクリアします。
ipconfig /flushdns

このコマンドは、DNSリゾルバーキャッシュの内容をクリアし、次回からは新しいDNS情報を取得するように促します。実行後、「DNS リゾルバー キャッシュは正常にフラッシュされました。」と表示されれば成功です。

    1. ルーターへの疎通確認: ルーターが正常に動作しているか、PCから疎通できるかを確認します。これにより、PCとルーター間の基本的な接続問題がないかを確認できます。

まず、ルーターのIPアドレス（デフォルトゲートウェイ）を確認します。通常は「192.168.1.1」や「192.168.0.1」などです。

ipconfig /all | findstr "Default Gateway"

「Default Gateway」に表示されるIPアドレスがルーターのIPアドレスです。このIPアドレスを使ってpingを実行します。

ping (ルーターのIPアドレス)

例: ping 192.168.1.1
もし「要求がタイムアウトしました。」が多発する、または応答がない場合は、PCからルーターへの基本的な接続に問題がある可能性があります。

    1. PlayStation Networkサーバーへの疎通確認: PSNサーバー自体に問題がないか、PCから大まかに確認します。
ping playstation.com

もし大量のパケットロスが発生したり、応答がない場合は、PSN側に一時的な障害が発生しているか、あなたのインターネット回線に大きな問題がある可能性があります。

上記のPCからの診断と合わせて、PS5本体、そしてルーター・モデムの電源を一度切って入れ直す（再起動する）ことを強くお勧めします。多くのネットワーク問題は、これらの機器を再起動することで解決します。数分間電源ケーブルを抜いてから再度接続してみてください。

3. PS5: NW-102308-5 が発生する主要な原因（複数）

「NW-102308-5」エラーは、様々な要因で発生する可能性があります。主な原因を理解することで、より根本的な解決策を見つけやすくなります。

  • ルーターやモデムの一時的な不具合: 最も一般的な原因で、機器の再起動で解決することが多いです。内部処理の混雑や熱暴走などが考えられます。
  • MTU設定の不一致: 「Maximum Transmission Unit (MTU)」は、一度に送受信できるデータパケットの最大サイズを示します。PS5、ルーター、インターネットサービスプロバイダ (ISP) の間でこの設定が合っていないと、データ転送が滞り、タイムアウトが発生することがあります。PSN推奨値は「1500」または「1492」です。
  • ネットワークポートの閉鎖（NATタイプ）: オンラインゲームやPSNサービスでは、特定のネットワークポートが開いている必要があります。ルーターのファイアウォール設定によりこれらのポートが閉じられている（NATタイプが「タイプ3」などの「ストリクト」状態）と、PS5がPSNサーバーと正常に通信できず、タイムアウトエラーが発生します。
  • DNSサーバーの問題: PS5がウェブサイトやPSNサーバーのIPアドレスを解決するために使用するDNSサーバーが遅い、または応答しない場合、接続タイムアウトが発生します。
  • Wi-Fi接続の不安定さ: 無線LAN（Wi-Fi）の電波干渉、ルーターからの距離、物理的な障害物、またはWi-Fiルーター自体の性能不足が原因で、不安定な接続となりタイムアウトを引き起こすことがあります。
  • インターネットサービスプロバイダ (ISP) の問題: あなたの契約しているISP側で大規模なネットワーク障害が発生している可能性があります。念のため、ISPの公式サイトやサポート情報を確認してみてください。
  • PlayStation Network (PSN) 側の問題: PSNのサーバー自体がメンテナンス中であったり、一時的な障害が発生している場合も、このエラーが発生することがあります。PSNの公式ステータスページを確認すると良いでしょう。

4. PS5で恒久的に再発を防ぐには

一時的な解決だけでなく、今後「NW-102308-5」エラーが再発しないようにするための恒久的な対策をいくつかご紹介します。これらはルーターの設定変更を伴う場合があるため、ご自身の判断と責任において実施してください。必要に応じて、ルーターの取扱説明書やISPのサポート情報を参照してください。

MTU値の最適化

PS5のネットワーク設定でMTU値を手動で設定し、最適な値を見つけることで、データ転送の効率を高め、タイムアウトを防ぐことができます。

  1. PS5のホーム画面から「設定」→「ネットワーク」→「設定」→「インターネット接続を設定」を選択します。
  2. 現在設定している接続方法（Wi-Fiまたは有線LAN）を選択し、「詳細設定」へ進みます。
  3. 「MTU設定」を「手動」にし、推奨値とされる「1472」または「1452」から試してみてください。徐々に値を調整し、最も安定する値を探します。一般的には「1500」が標準ですが、環境によっては「1492」が最適な場合もあります。
  4. 設定後、PS5の「インターネット接続を診断」を実行し、MTU値が適用されているか、問題なく接続できるか確認してください。

ヒント: Windows PCから現在のネットワークインターフェースのMTU値を調査することもできます。

netsh interface ipv4 show subinterfaces

このコマンドで表示される「MTU」の項目は、PCが使用しているMTU値を示しています。これを参考に、PS5のMTU値を調整することも可能です。

ポート開放（NATタイプの最適化）

ルーターのNATタイプを「タイプ2（モデレート）」または「タイプ1（オープン）」にすることで、PS5の通信がスムーズになります。

  1. ルーターの管理画面にアクセス: Webブラウザを開き、ルーターのIPアドレス（例: http://192.168.1.1）を入力してログインします。ログイン情報はルーターの側面や説明書に記載されています。
  2. UPnPを有効にする: 多くのルーターには「UPnP (Universal Plug and Play)」機能が搭載されています。これを有効にすることで、PS5が必要なポートを自動的に開くようになります。まずはこれを試すことをお勧めします。
  3. ポートフォワーディング（ポート開放）: UPnPがうまくいかない場合や、より安定した接続を求める場合は、PS5に固定IPアドレスを設定し、以下のPSN推奨ポートを手動で開放します。
    • TCP: 80, 443, 3478, 3479, 3480
    • UDP: 3478, 3479

    設定方法はルーターの機種によって異なります。「ポートマッピング」「ポート開放」「仮想サーバー」といった項目を探してください。

  4. DMZ設定（最終手段、セキュリティリスクあり）: 特定のIPアドレスを持つデバイスをルーターのファイアウォールの外側に配置する設定です。これにより、PS5のポートが完全に開放されますが、セキュリティリスクが高まるため、他の方法で解決しない場合の最終手段と考えてください。

設定後、PS5の「インターネット接続を診断」を実行し、NATタイプが改善されているか確認してください。

DNSサーバーの変更

より高速で安定したDNSサーバーに変更することで、接続タイムアウトを減らせる可能性があります。

  1. PS5のネットワーク設定で「DNS設定」を「手動」に設定します。
  2. 以下のパブリックDNSサーバーを設定してみてください。
    • Google Public DNS:
      • 優先DNS: 8.8.8.8
      • 代替DNS: 8.8.4.4
    • Cloudflare DNS:
      • 優先DNS: 1.1.1.1
      • 代替DNS: 1.0.0.1
  3. 設定後、PS5でインターネット接続をテストし、問題がないことを確認します。

その他の対策

  • ルーターのファームウェア更新: ルーターのファームウェア（内部ソフトウェア）が古い場合、最新バージョンに更新することで、ネットワークの安定性が向上することがあります。ルーターの管理画面から更新できますので、最新の状態に保つようにしましょう。
  • 有線LAN接続の検討: Wi-Fi接続が不安定な場合は、有線LANケーブルでPS5とルーターを直接接続することで、最も安定した接続環境を確保できます。これが可能な場合は強く推奨されます。
  • ルーターの設置場所を見直し: 無線LANの場合、ルーターをPS5に近づける、障害物（壁、大型家電など）を避ける、他の電波干渉源（電子レンジ、コードレス電話など）から離すことで電波状況が改善することがあります。
  • インターネット回線の見直し: 契約しているインターネット回線自体が遅い、または不安定な場合、上位プランへの変更やISPへの相談も視野に入れてください。

 

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