【解決】 ERR_HTTP2_PROTOCOL_ERROR の解決方法と原因 | Chrome/HTTP/2 トラブルシューティング

Google Chromeでウェブサイトを閲覧中に「ERR_HTTP2_PROTOCOL_ERROR」というエラーに遭遇し、困っていませんか?ご安心ください。このエラーはウェブブラウジング中によく発生する問題で、多くの場合、ご自身で簡単に解決できます。このガイドでは、Windowsユーザーの皆さんがこのエラーを迅速に解決できるよう、具体的な手順と解説を分かりやすくご紹介します。難しい技術的な知識は不要です。一緒に解決していきましょう!

1. ERR_HTTP2_PROTOCOL_ERROR とは?(概要と緊急度)

「ERR_HTTP2_PROTOCOL_ERROR」は、ウェブサイトとあなたのGoogle Chromeブラウザの間で、データのやり取りに使用される通信プロトコル(HTTP/2)に問題が発生したことを示すエラーです。より具体的に言うと、ウェブサーバーが「HTTP/2ストリームをリセットした」とブラウザが認識した際に表示されます。

このエラーは、必ずしもあなたのPCやインターネット回線に深刻な問題があるわけではありません。ウェブサイト側の一時的な不具合、ネットワーク設定の小さなズレ、ブラウザのキャッシュの問題など、様々な原因で発生します。緊急度は比較的低く、ほとんどの場合は以下の簡単な手順で解決できますので、ご安心ください。

2. 【最速】今すぐ試すべき解決策

まずは、最も手軽で効果的な解決策から試してみましょう。この方法で、ほとんどの「ERR_HTTP2_PROTOCOL_ERROR」は解消されます。

解決策1:ブラウザのキャッシュとCookieをクリアし、WindowsのDNSキャッシュをリフレッシュする

古いキャッシュデータや、Windowsが保持しているDNS情報が原因で、ウェブサイトとの通信が正しく行われないことがあります。この組み合わせが、HTTP/2関連のエラーを解決する最も一般的な方法です。

手順1:Google ChromeのキャッシュとCookieをクリアする

ブラウザに保存されている一時的なデータ(キャッシュやCookie)を削除することで、問題が解決することがよくあります。

  1. Chromeを開き、キーボードの Ctrl + Shift + Del キーを同時に押します。
  2. 「閲覧履歴データの削除」ウィンドウが開きます。
  3. 「期間」で「全期間」を選択します。
  4. 「閲覧履歴」「Cookieとその他のサイトデータ」「キャッシュされた画像とファイル」の3つにチェックが入っていることを確認します。それ以外の項目は任意ですが、基本的にはこの3つで十分です。
  5. 「データを削除」ボタンをクリックします。
  6. Chromeを一度閉じてから再度開き、エラーが表示されていたウェブサイトにアクセスしてみてください。

手順2:WindowsのDNSキャッシュをクリアする

ブラウザのキャッシュをクリアしても解決しない場合は、Windowsが一時的に保持しているDNS(Domain Name System)キャッシュをリフレッシュしてみましょう。これにより、ウェブサイトのアドレス解決に関する問題が解消されることがあります。

ipconfig /flushdns
  1. Windowsの検索バーに「cmd」または「powershell」と入力し、表示された「コマンドプロンプト」または「Windows PowerShell」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
  2. ユーザーアカウント制御のプロンプトが表示されたら、「はい」をクリックして許可します。
  3. 開いた黒い画面(または青い画面)に、上記のコマンドを正確に入力し、Enterキーを押します。
  4. 「DNS リゾルバー キャッシュが正常にフラッシュされました。」と表示されたら成功です。
  5. 再度Chromeでエラーが表示されていたウェブサイトにアクセスしてみてください。

3. ERR_HTTP2_PROTOCOL_ERROR が発生する主要な原因(複数)

上記の解決策で問題が解決しなかった場合、以下のような原因が考えられます。

  • ブラウザのキャッシュまたはCookieの問題: 古いデータや破損したデータが通信を妨害することがあります。(「解決策1」で対処済みの可能性が高いです)
  • DNS解決の問題: ウェブサイトのIPアドレス解決に誤りがある場合。(「解決策1」で対処済みの可能性が高いです)
  • Chromeの拡張機能による干渉: 特定の拡張機能がネットワーク通信に悪影響を与えたり、HTTP/2プロトコルと競合したりすることがあります。
  • クライアント側(あなたのPC)のファイアウォールやセキュリティソフトの設定: Windows Defenderやサードパーティ製のセキュリティソフトのファイアウォール機能が、HTTP/2通信を誤ってブロックしている場合があります。
  • プロキシやVPNの設定: プロキシサーバーやVPNサービスを利用している場合、それらがHTTP/2通信に干渉している可能性があります。
  • ネットワーク機器の一時的な不具合: あなたが使用しているルーターやモデムの一時的なエラーが原因で通信が不安定になることがあります。
  • ウェブサイト側のサーバー問題: アクセスしているウェブサイトのサーバー自体で問題が発生している可能性もあります。この場合、あなた側では対処が難しいため、時間をおいて再度アクセスするか、ウェブサイト管理者に問い合わせる必要があります。

4. Chrome/HTTP/2で恒久的に再発を防ぐには

今後、「ERR_HTTP2_PROTOCOL_ERROR」のような通信エラーに遭遇する頻度を減らすための対策をいくつかご紹介します。

  1. Google Chromeを常に最新の状態に保つ: ブラウザのアップデートには、バグ修正やパフォーマンス改善が含まれています。Chromeのメニュー (画面右上の縦に3つの点) > ヘルプ > Google Chromeについて から、常に最新バージョンであることを確認してください。
  2. 不要なChrome拡張機能を無効化または削除する: 拡張機能が多すぎたり、相性の悪い拡張機能があると、予期せぬ問題を引き起こすことがあります。定期的に見直し、信頼できるものだけを使用しましょう。Chromeのメニュー > その他のツール > 拡張機能 から管理できます。
  3. ネットワーク機器を定期的に再起動する: ご自宅のルーターやモデムを月に一度程度再起動することで、通信の安定性を保つことができます。電源を抜いて30秒ほど待ってから再度差し込むだけでOKです。
  4. Windowsのファイアウォール設定を確認する: セキュリティソフトやWindows Defenderファイアウォールが、Chromeや特定のネットワーク通信を不必要にブロックしていないか確認してください。疑わしい場合は、一時的に無効にして問題を再現できるか試すことも有効ですが、セキュリティリスクを伴うため十分注意が必要です。
  5. 別のブラウザで試す: もし特定のサイトでのみエラーが発生し、解決策を試しても改善しない場合、EdgeやFirefoxなど別のブラウザで同じウェブサイトにアクセスしてみるのも有効です。これにより、Chrome固有の問題であるか、ウェブサイト側の問題であるかを切り分けることができます。
  6. プロキシ/VPN設定を見直す: プロキシやVPNを使用している場合は、一時的に無効にして問題が解決するかどうか確認してください。

これらの対策を講じることで、「ERR_HTTP2_PROTOCOL_ERROR」の発生頻度を大幅に減らすことができるでしょう。もし全て試しても解決しない場合は、お使いのインターネットサービスプロバイダや、ウェブサイトの管理者に相談することをおすすめします。