Discordをご利用中に「The operation cannot be completed」(操作を完了できません)というエラーメッセージが表示され、お困りではありませんか?ご安心ください、このエラーはDiscordユーザーによく見られるものであり、ほとんどの場合、非常に簡単な方法で解決できます。このガイドでは、Windowsユーザー向けに、この問題を迅速に解決するための具体的な手順と、再発防止策を詳しく解説します。
目次
1. Discord: The operation cannot be completed とは?(概要と緊急度)
「The operation cannot be completed」というエラーは、Discordが何らかの処理(ログイン、メッセージの送信、ファイルのアップロード、ボイスチャットへの接続など)を実行しようとした際に、予期せぬ問題が発生して完了できなかったことを示します。この問題の主要な原因は、Discordクライアントのキャッシュファイルが破損していることです。
緊急度としては、Discordが一時的に利用できなくなるため不便ですが、Windowsシステム全体に影響を与えるような深刻なものではありません。以下の手順で比較的簡単に解決できます。
2. 【最速】今すぐ試すべき解決策
解決策1:Discordのキャッシュファイルを削除する
このエラーの最も一般的な原因は、Discordのクライアントアプリケーションが使用する一時ファイル(キャッシュ)の破損です。これらのファイルを削除することで、Discordは次回起動時に新しいキャッシュを生成し、問題が解決することがほとんどです。
手順:
- Discordを完全に終了します。
- タスクバーの通知領域にあるDiscordアイコンを右クリックし、「Discordを終了」を選択します。
- もし終了できない場合や、念のため完全に終了させたい場合は、タスクマネージャーを開き、「プロセス」タブから「Discord」関連のプロセス(Discord.exeなど)を選択して「タスクの終了」をクリックしてください。
- Discordのキャッシュフォルダをリネーム(または削除)します。
# PowerShellまたはコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行します。
# 1. Discordプロセスを強制終了 (必要であれば)
taskkill /IM Discord.exe /F 2>$null
# 2. AppData\Roaming ディレクトリ内のDiscordフォルダをリネームしてバックアップを作成します。
# これにより、Discordは次回起動時に新しいフォルダを生成します。
# もし既にDiscord_Backup_...というフォルダが存在しても、タイムスタンプで新しいバックアップを作成します。
$timestamp = Get-Date -Format "yyyyMMdd_HHmmss"
$oldPath = "$env:APPDATA\Discord"
$newPath = "$env:APPDATA\Discord_Backup_$timestamp"
if (Test-Path $oldPath) {
Rename-Item -Path $oldPath -NewName $newPath -ErrorAction SilentlyContinue
Write-Host "Discordフォルダを '$newPath' にリネームしました。新しいDiscordフォルダが作成されます。"
} else {
Write-Host "Discordフォルダは見つかりませんでした。既に削除されているか、別の場所にある可能性があります。"
}
# (オプション) バックアップが不要で完全に削除したい場合は、以下のコマンドを使用します。
# Remove-Item -Path "$env:APPDATA\Discord" -Recurse -Force -ErrorAction SilentlyContinue
# Write-Host "Discordフォルダを完全に削除しました。"
# 3. Discordを再起動します。
# スタートメニューからDiscordを検索して起動するか、デスクトップショートカットから起動してください。
Write-Host "Discordを再起動してください。"
上記のコマンドを実行後、Discordを再度起動してみてください。多くの場合、これでエラーが解消されます。
3. Discord: The operation cannot be completed が発生する主要な原因(複数)
「The operation cannot be completed」エラーは、主に以下のいずれかの原因で発生します。
- クライアント側のキャッシュ破損(最も一般的): Discordが一時的に保存するデータ(画像、設定、ログなど)が何らかの理由で破損し、アプリケーションが正常に動作できなくなっている状態です。上記の解決策で対応できます。
- ネットワーク接続の問題: インターネット接続が不安定であったり、一時的に切断されたりすると、Discordがサーバーとの通信を完了できずにエラーが発生することがあります。Wi-Fiの再接続、ルーターの再起動、VPNやプロキシ設定の見直しなどが有効です。
- Discordサーバー側の問題: まれにDiscordのサーバー自体に障害が発生している場合があります。この場合はユーザー側でできることはなく、Discord側の復旧を待つしかありません。Discordの公式X (旧Twitter) アカウントやステータスページを確認すると良いでしょう。
- Discordクライアントソフトウェアの不具合: クライアントアプリ自体のバグや、アップデートの失敗により問題が発生することもあります。アプリの再インストールが有効な場合があります。
- セキュリティソフトウェアによるブロック: Windows Defenderやサードパーティ製のアンチウイルスソフト、ファイアウォールがDiscordの通信やファイルの書き込みを誤ってブロックしている可能性も考えられます。一時的にこれらのソフトウェアを無効にして試す、またはDiscordを信頼済みリストに追加するなどの対応が必要です。
4. Discordで恒久的に再発を防ぐには
このエラーの再発を防ぐために、以下の点に注意してください。
- 定期的なキャッシュクリア: 定期的に上記で紹介した方法でDiscordのキャッシュをクリアする習慣をつけましょう。特にDiscordの動作が重いと感じたり、予期せぬ問題が発生した際に試すと良いでしょう。
- Discordを最新の状態に保つ: Discordは常にバグ修正やパフォーマンス改善が行われています。クライアントアプリケーションを常に最新バージョンにアップデートしておくことで、既知の問題によるエラーを回避できます。
- 安定したインターネット接続の維持: 安定したネットワーク環境は、Discordを含むオンラインアプリケーションの安定動作に不可欠です。Wi-Fiルーターの定期的な再起動や、可能であれば有線接続の使用を検討してください。
- セキュリティソフトウェアの設定確認: 使用しているアンチウイルスソフトやファイアウォールがDiscordの動作を妨げていないか確認し、必要であればDiscordを例外リストに追加してください。
- PCの定期的な再起動: Windows PCも長時間起動し続けると、システムリソースの枯渇や一時ファイルの蓄積により不安定になることがあります。定期的にPCを再起動することで、多くの潜在的な問題を解消できます。